苦手な相手がいいことを言ったりいい仕事をしたりしたときに、悔しいけれど認めざるを得ない時ってありませんか?私にとっての竹久夢二がまさにそれ。以前、竹久夢二美術館へ行った時にも少しだけご紹介したのですが、恋多き男、竹久夢二の人となりが正直私は好きではないのです。でも、でもですよ、当時は超人気画家であり、イラストレーターであり、デザイナーなわけですよ。今、私たちがその作品・デザインを観ても「かっこいい」「かわいい」と思ってしまうわけですよ。時代を超えてなお愛される夢二作品が集まる展覧会はどうしても行きたくなってしますのですよ。ちょっと悔しいけど。


私のお気に入りは、夢二の千代紙や手ぬぐいのデザインと雑誌や楽譜の表紙の作品です。手ぬぐいは今では実用性よりもお土産としての用途のほうがメインになっていますが、夢二デザインは今使いたくなるようなデザインです。団扇もシンプルだし観ているだけで涼しくなりそうなデザインでした。夢二は雑誌の表紙絵もたくさん手掛けています。これは夢二だとすぐにわかるのだけれど、いろいろなバリエーションがあっていろいろな夢二スタイルが観られることが面白いです。夢二の代表作《黒船屋》の展示の横に可愛らしいネコちゃんがいて、作品ととてもマッチしていてなんだか夢二っぽかったです。



何度も言ってしまいますが、悔しいとは思いつつ大正ロマンを令和でも通用させてしまっている夢二デザインは、“かっこいい”と認めます。
東近美といえば常設展。もちろん観てきました。ここの常設展はご存じのように非常に充実しています。いつ行っても初めて観る作品があったり、小さな企画展があったりしてここへ来る楽しみの一つです。今回の小企画展は『あみ・ど・ぱり 巴里の日本人芸術家たち』。新収蔵作品もあり、お馴染みの作品もあり、小さいながらももう一度観に行きたくなる企画展でした。



東京国立近代美術館『竹久夢二 時代を創る表現者』
会期:2026年10月23日(金)~2027年1月11日(月・祝)
前期 2026年10月23日(金)~11月23日(月・祝)
後期 2026年11月25日(水)~2027年1月11日(月・祝)
巡回展:静岡市美術館 会期:2027年1月23日(土)~3月28日(日)




























