松岡美術館『モネ、ルノワール 印象派の光』へ行ってきました

 どの美術館へ行こうかなぁと展覧会のサイトを見ていた時に、ここへ行ったのは何年前だろう?と思ったら急に行きたくなってしまって、松岡美術館へ行ってきました。

 印象派の展覧会は、作品数は多くないながらも印象派、新印象派、フォービスムの作品を一通り観ることができます。充実した所蔵力ですね。

展覧会ポスター
展示室

  私が今回特に興味を持ったのは常設展示室です。オリエント、西洋彫刻、東洋彫刻とそれぞれ分かれて展示室があります。常設の展示室も広さはそんなにないですし作品数も多くはないのですが、心に残るものが多かったです。

 例えば、古代オリエント室の《エネヘイ像》。エジプトの神官の娘の像です。観ていたら目が離せなくなってしまう不思議な感覚でした。きっとこの人はおおらかで優秀な人物だったのではないかと思えてきました。

 東洋彫刻室は、ガンダーラの仏像やヒンドゥー教の神像が展示されています。間近でこんなに仏像や神像をじっくり観たのは久しぶりです。完全な笑顔ではない微妙な表情なのに優しさが満ちているお顔に見入ってしまいました。

古代東洋彫刻 展示室

 西洋彫刻室では、ヘンリー・ムアとエミリオ・グレコの作品を観ることができます。ロビーではジャコメッティのかわいらしいネコの作品が観られます。

 前回来館した時にも観ていたはずなのですが、今回の鑑賞は心にぐっと刺さりました。以前よりも鑑賞の時のポイントを掴んできたのかもしれません(笑)。

松岡美術館

 ここ松岡美術館は、所蔵作品のみで展示を行っているそうです。創設者の松岡清次郎という人物、かなりの審美眼の持ち主だったのですね。私たち日本人がいつでも素晴らしい作品を観ることができるように美術館を設立してくれたことに美術を愛する一人として感謝です。

松岡美術館『モネ、ルノアール 印象派の光』 展示室5・6

会期:2023年6月20日~10月9日(休館日:月曜日)

美術

Posted by mocchi