東京都現代美術館『クリスチャン・ディオール 夢のクチュリエ』へ行ってきました

 クリスチャン・ディオール、すべてが美術作品でした。服もバックも型紙の段階でさえいつまでも観ていたくなる芸術です。素晴らしかったところを挙げたらきりがありません。勝手気ままなブログとはいえ、さて、どこをご紹介しようか迷います。

東京都現代美術館 入口

 

 ずらりと並んでいるドレス、一度は来てみたいと思うデザインがたくさんありました。当然着れやしません。ですが、着てみたいと思ったとしても決して場違いだと○○に真珠だとかそんなことを思う必要はないのです。だってもう半分夢の中の世界ですから。とにかく「素敵」。写真を撮らずにはいられませんでした。一点一点に「素敵」とつぶやいてしまうのです。

 さらに演出が素晴らしい!素敵なデザインも然ることながら、それを魅せる演出、これがまた私たちを飽きさせないかっこいい演出でした。

 高木由利子さんの作品がまた本当にかっこいい。ファッションデザインを心から理解しているからこそのこの活きていて動きのある、感動する作品です。

ジョン・ガリアーノ 手書きで色付けしたカザルの刺繍入りイブニングドレス(写真:高木由利子)

 この展覧会のタイトルはまさにクリスチャン・ディオールを一言で表しているのですね。一言といっても奥が深い。「このドレスが着たい」とか「こんなデザイナーになりたい」という夢、夢の世界へ連れて行ってくれるクチュリエ、“夢の”の部分にはいろいろな意味が詰め込まれているようです。

生島国宜《月から来るもの》

東京都現代美術『クリスチャン・ディオール 夢のクチュリエ』

会期:2022年12月21日(水)~2023年5月28日(日)

美術

Posted by mocchi