三菱一号館美術館『異端の奇才―ビアズリー展』へ行ってきました

キモかわいい? 顔の表情とか、頭の形とか、体型とか、少し気味が悪いというかはっきり言って気持ち悪いのに、どこかおどけた感じがして可愛らしくもある、ビアズリーの作品にそんな印象を受けました。今回の展覧会はビアズリー作品とともに、ビアズ ...
カスヤの森現代美術館『開館30周年記念 李禹煥 合間の遊作』へ行ってきました

「お久しぶりです!」思わずつぶやいていました。李禹煥の「湯吞」と再会を果たしたのです。正確には以前会った湯呑とは別の湯呑です。2年前の夏、国立新美術館での李禹煥展を観に行ったときに私と湯呑との出会いをご紹介しました(2022年8月 ...
群馬県立館林美術館『スペインの巨匠・ミロ 版画の宇宙』へ行ってきました

バルセロナ生まれのジョアン・ミロの版画の展覧会です。具体的に何が描かれているのかがわかるのは、ミロの作品には少ないです。タイトルからかろうじて何が描かれているのかを理解できる作品もありました。「あー、なるほど、見えなくもないな」とい ...
MOA美術館『光琳 国宝「紅梅白梅図屛風」×重文「風神雷神図屛風」』へ行ってきました

尾形光琳の《紅梅白梅図屏風》(国宝)と、《風神雷神図屏風》(重文)の並んだ雄姿が観られるということでMOA美術館へ行ってまいりました。正直申しますと、光琳のこの二大作品が観られれば満足と思って行ったのです。が、さすがMOA美術館の企 ...
東京国立博物館『内藤礼 生まれておいで 生きておいで』へ行ってきました

以前、神奈川県立近代美術館 葉山で内藤礼氏の作品を観たことを紹介しました。自然光とのコラボレーションが絶妙で、さらにお天気が良く富士山とのコラボレーションも感動しました。今回も、東京国立博物館の一室と窓から差し込む自 ...
何必館 京都現代美術館『ロニスの愛したパリ WILLY RONIS展』へ行ってきました

ウイリー・ロニスという写真家、実は知りませんでした。展覧会の概要を見てみると「アンリ・カルティエ=ブロッソン、ロベール・ドアノーなどと並ぶフランスを代表する世界的な写真家」とあります。私が写真展を観に行くことはあまりありません。私 ...
軽井沢安東美術館へ行ってきました

「やっと出来たんだな」、2022年に軽井沢安東美術館が開館した時、こう思ったのは私だけではないはずです。世界的に名の知れている画家である藤田嗣治、レオナール・フジタの作品コレクションを創ったこの美術館の代表理事である安東ご夫妻に、 ...
神奈川県立近代美術館 鎌倉別館『鎌倉別館40周年記念 てあて まもり のこす 神奈川県立近代美術館の保存修復』へ行ってきました

「美術館とはどうあるべきか」、多くの美術館がこの課題に日々取り組んでいることでしょう。以前、ロンドンナショナルギャラリーの舞台裏にスポットライトを当てた映画を観たことがあります。そこには多くのスタッフが国民の宝である芸術作品をどんな ...
諸橋近代美術館『生誕120周年 サルバトール・ダリー天才の秘密ー』へ行ってきました

ダリの作品を観た時の私の第一印象は、好きか嫌いかは別として、謎、意味不明、不気味…とわりとネガティヴ寄りの言葉が並びます。言葉を変えれば永遠に挙げ続けられるのではないかと思えるくらい、いろいろな(ネガティヴ系の)単語が出てくる気がし ...
アーティゾン美術館『ブランクーシ 本質を象る』へ行ってきました

ブランクーシと聞いて私が一番に思い浮かべたのが「関税裁判」でした。《空間の鳥》がパリからニューヨークへ輸送される際に、鳥に見えないことから美術品ではなく実用品として40%の関税が課されたという事件です。確かに鳥と言われても戸惑うでし ...